〖ガラスの母〗
「ママぁーっ!」
朝から私を呼ぶ声。
「どうしたの?倖?」
カーテンの隙間から覗き込む。
「ジュース零しちゃったぁー」
今にも泣き出しそうな声で、
私の元へと歩み寄る。
「あーぁー・・・」
「しょうがない!倖も一緒に片付けるわよ!」
私は専業主婦の〖三咲 宝〗(26)。
そして、一人娘の〖倖〗(6)。
でも、倖が小さい時に
私は夫と離婚した。
倖は私が引き取った。
「ホラ倖、幼稚園行くよ」
「ママ手つないで?」
「仕方ないわね・・・」
私の愛しい宝物。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
「スミマセーン」
「遅れちゃいました」
幼稚園に着き、遅れた事を先生に謝る。
「大丈夫ですよ」
「そうですか」
「それじゃぁ、失礼します」
「ママっバイバイ!」
倖が私に手を振る。
「いい子にしてるのよ、バイバイ」
─ドンッ─
その時、
私は真正面から何かにぶつかった。
「きゃぁっ!?」
「スミマセンっ!大丈夫ですか・・・?」
「ママぁーっ!」
朝から私を呼ぶ声。
「どうしたの?倖?」
カーテンの隙間から覗き込む。
「ジュース零しちゃったぁー」
今にも泣き出しそうな声で、
私の元へと歩み寄る。
「あーぁー・・・」
「しょうがない!倖も一緒に片付けるわよ!」
私は専業主婦の〖三咲 宝〗(26)。
そして、一人娘の〖倖〗(6)。
でも、倖が小さい時に
私は夫と離婚した。
倖は私が引き取った。
「ホラ倖、幼稚園行くよ」
「ママ手つないで?」
「仕方ないわね・・・」
私の愛しい宝物。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
「スミマセーン」
「遅れちゃいました」
幼稚園に着き、遅れた事を先生に謝る。
「大丈夫ですよ」
「そうですか」
「それじゃぁ、失礼します」
「ママっバイバイ!」
倖が私に手を振る。
「いい子にしてるのよ、バイバイ」
─ドンッ─
その時、
私は真正面から何かにぶつかった。
「きゃぁっ!?」
「スミマセンっ!大丈夫ですか・・・?」