地面に写る私達の影…

全然身長が違うのがよくわかる


「早い?大丈夫?」

「平気だよ、ありがとう」


身長が違う分、足の長さも違う
だから、歩幅も全然違うわけで…

さっきから、翔くんが私のペースに合わせてくれている


「でも、この身長差だと色々不便だよね?」


牛乳いっぱい飲めば今からでも身長伸びるかな?


「そう?別に不便なことなんてないでしょ?」

「不便だよー。歩く時は翔くんに気を使って貰ってるし。それにー…」


そこまで言って言葉を止める
言うのが恥ずかしくなったから

でも、翔くんは私の言葉の続きを求めた


「それに…何?」