「帰ろっか、比奈。今日からは、家まで送ってあげるよ?」
時計を見ると完全下校時間まで後数分だった
「え、でも…」
たしか、翔くんの家って
私の家を経由するとかなりの遠回りになるんじゃ…
「大切な彼女だから…ね?」
彼女…
その響きにドキドキする
「じゃぁ…お願い…します」
椅子から立ち上がり、帰り支度をする
一緒に帰るのって凄く恋人同士みたい
「じゃ、行こっか」
「うん」
2人で図書室を出て、鍵を閉めて職員室に鍵を返し下校する
周りには部活を終えた生徒がちらほらいる
私達は、どう見えてるんだろう?