恋の病を自覚したからと言って、行動に移すことなんて出来ない私は、そのままの関係でズルズルと翔くんとの時を過ごす


気づけば2月…
周りの女の子達がそわそわし始める時期です


「あの…お菓子の本って…」


カウンターに現れたのは、知らない女の子

上履きの色が違うから、たぶん先輩


「すみません…今、全て貸し出し中で…えーっと、明日には返却される本があると思います」

「そっか…じゃ、そのお菓子の本をなんでも良いんで、一冊キープしといてもらえますか?」

「わかりました」


その人の名前と学年、クラスを聞いてメモをとる

お菓子の本は、たしか10冊くらいあったハズなのに…

全部貸し出し中って…
皆、気合い入ってるんだね