さてと…
翔くんばっかり仕事させちゃ駄目だよね

私も仕事しなきゃね

とりあえず、届く範囲の本を分別して棚に戻そう


「コレは、ココ。コレは、コッチ…」


今日は返却本が少ないから楽に終わりそうだな


「…ふぅ、終わり!」


そう呟いて立ち上がった瞬間

クラリとする

あれ?コレ、ヤバいかも
立ち眩みだ…


ゴンッ!!


凄い音が図書室に響く
もちろん、翔くんにも聞こえたらしく


「比奈?!」


すぐに走り寄って来てくれた


「ぅーー……」


でも、私は痛みを堪えるのに必死

痛い…もの凄く痛い!