ん?そーいえば…


「羽白くん。なんで図書室に来たの?昨日、本は返却したよね?」

「んー?比奈ちゃんが無理なことをしてるんじゃないかなー?って思ったから」


…ああ、なるほど

私が納得しかけた時、羽白くんは言葉を続けた


「…ってゆうのは嘘。本当は比奈ちゃんに会いたくて来た」

「?!」


少し照れ臭そうに笑いながら羽白くんが言った

その言葉と行動に、私の心臓は激しく脈を打つ

顔は熱くて火を噴きそう


「比奈ちゃんって…男免疫ゼロだよね」

「ぜ、ゼロで何が悪いの!」


本をお友達に生きてきた私
彼氏は愚か男友達さえ居ない

だから、免疫なんて付くはずがない