そして、次の日…


「どうしよう…」


私の目の前には数冊の本が平積みにされている

もちろん、戻す場所は本棚の最上段


「片付けないといけないけど…無理は駄目って言われたし…」


踏み台使っても身長足りないし…

本棚に登るのは駄目だし…

「あ、そうだ!」


机があるじゃん!

この机を本棚にくっ付けて、机の上に立てばいいんじゃない?

私って、やっぱり頭良い!


「…机を引っ張って何する気?」


私が机に手をかけたら、声が聞こえた


「あ…羽白くん…」

「その机…結構重量あるよ?たぶん、比奈ちゃんの力じゃ動かすの大変だよ?」


え、そうなの?

机を掴んだ手に力を入れる

が、1cmしか動かなかった…