「この前も、今日も…比奈ちゃんは、俺の腕の中に飛び込むの好きだね」

「好っ?!ち、違うもん!す、好きじゃないもん!降ろしてー!」

「はいはい」


笑いながら私を下に降ろす羽白くん

何がそんなに楽しいの?
私には分からない


「比奈ちゃんって…小動物みたいで可愛いね」

「かっ!?か…可愛くない!!」


さっきから、羽白くんの言葉に激しく反応する私の心臓

すでに、顔は真っ赤なはず…

それを隠すため、羽白くんが机に置いた本を持ち、カウンターに逃げた

その後ろをクスクスと笑いながら羽白くんはついてきた