「た…高い」


覚悟を決めて降りようと思い、下を見るとなかなかの高さがあった


「自分で登ったんだろ。ほれ、早く」

「こ、怖い!やっぱり、飛ぶなんて無理っ…わぁっ!?」

「っ!?馬鹿っ!」


本棚の下にいる羽白くんに実行不可を訴えていると、バランスを崩した

前のめりになる体
バランスを保とうとしたが体は下に向かっていく

怖くて目を閉じる


ドサッ


…あれ?
…痛くない?


「まったく…もう二度と登るなよ?」


その声に反応して目を開ける

目の前に、羽白くんの顔があった


…今、私どこにいる?

答え…羽白くんの腕の中

抱っこされてる…?