「・・・そっか。向こうも飲んでんなら俺らも飲も♪」
拓実は、あたしが悲観的に、「美沙、大丈夫か・・・?」なんて言われるのが
嫌いだって分かってる。
それからあたしは、アルコール度数の強いチューハイやカクテルを飲んだ。
そんなにお酒弱い方ではないから大丈夫だと思ってた。
けど・・・飲みすぎた。
「・・・美沙~!そろそろ帰んぞ~」
「はあ~い♪」
「後は美沙ん家で飲も~♪」
あたしたちは部屋を出た。
「でも拓実、もう終電なくな~い?」
「なーいっ!」
「どーやって帰るのー?」
酔っててもそこは冷静だった。
「そのまま美沙ん家泊まる~♪」
拓実は少しだけ酔ってた。
「マジで泊まってくの~?」
「うんー!だからオールだって~」
「はーっ?寝ちゃうよぉ~」
何だか楽しくて、二人ではしゃいで。
完全に無防備もいいとこだ。
比呂が来てることも忘れてた。