「何で?」

「いや、会いたかったから」

「馬鹿?連絡1本ぐらい入れてよっ」

「ごめんごめん!もーいっこの携帯の番号教えてなかったから、ドッキリ♪」

「馬鹿~っ」

拓実は、1コ上の先輩。

顔は結構かっこいいし、

クールなイメージ。

なのに話してみると顔とのギャップがありすぎる相当な馬鹿。

「どっか行こ♪」

「は!?今から!?」

満面の笑みで話す拓実。

あたし疲れてるんですけどっ。

「今から~。あ、俺今日美沙ん家泊まるからね」

「何言ってんの?マジで?」

「うん♪だからさ、今日はオールだよ~」

「さ、家帰るよ!」

そう言いながら、拓実はあたしの腕を引っ張って走り出した。

「ちょ、待ってよっ」

「行くよ行くよ~」

何でそんなにテンション高いの・・・。