それから、ケータイ番号交換して、

たくさん電話して、メールして。

たくさん遊んだね・・・。

今でも覚えてる。

クリスマス、何度も言ったはずの比呂の家。

2人ともすごく緊張してて。

何だか情けなくて少し笑ったあたしに、

比呂も笑って。

目が合って、照れ笑いして。

それからぎゅっ、て抱きしめられて。

その力がいつもより強くて、あったかくて。

比呂との初めての大人のキス。

今まで友達みたいな関係だったあたしと比呂。

初めて比呂に『男』を感じた。



初めて比呂と繋がって、

あたしはちゃんと比呂が好きだなあって感じて。

「美沙・・・好き・・・」

比呂のその一言であたしはなぜか、
涙が出た。

あたしには、愛された記憶が、
無かったからかな・・・。