胸から、敏感なところへと移動する指と舌。
「・・・んっ・・・ゃぁっ・・・」
いけないことだとわかってるのに、
心と体が比例しない。
体は拓実の動きにちゃんと反応して甘い声が漏れる。
「っ・・・はぁっ・・・駄目だょぉ・・・」
「止まんねぇょ・・・」
絡み合う体。
あたしの体を知り尽くしたように愛撫する拓実。
「・・・いいか?」
その言葉にうなづいてしまうあたし。
「ぁっ・・・ん・・・」
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
拓実とあたしは繋がった。
・・・何やってるんだろう。
こんなこと、しちゃいけない。
「・・・っっ・・・」
比呂の笑顔とか、照れた時の表情とか。
色んな顔がフラッシュバックして。
涙が溢れたんだ。
些細なことかもしれない。
ちゃんと話し合えば、誤解が解けるかもしれない。
だけど、あたしは子供だった。
聞いたこと、見たことを丸飲みして、
全て事実として信じ切った。