「・・・ゴホッ、ゴホッ・・・」

「美沙!!!」

拓実が駆け寄ってくる。

「大丈夫か!?」

床に倒れこむあたし。

口の中が、血の味がして。

苦しくて、痛くて。

涙が止まらない。

比呂は拓実を後ろから殴った。

「・・・っ!お前!」

あたしはまた髪をひっぱられて、壁に叩きつけられる。

頭を強く打ちつけたあたしは、

そのまま気を失った。