当てもなく校舎ないを歩いて探す。 そんな時、保健室まで来た所で声をかけられた。 「あ、雨宮。良いところに。」 呼ばれて振り返ると、同じクラスの夏目薫が手招きしていた。 薫は小学部から一緒で、女子のくせにサバサバした性格をしている。 「夏目。何?俺今忙しいんだけど。」 「それって転校生探してる?」 夏目は意味ありげな表情でこちらを見た。 「何かあった?」 「絡まれてたよ。あんたのファンに。」