その日から、

浩さんは出来る限り

私との時間を作ってくれた。



仕事が終わると私を

家まで送ってくれたり、

休みの日を合わせて

ドライブに行ったりした。




嬉しかった。

でも、いつも

社長と婚約者の人のことが

頭から離れなかった。




離れなくちゃいけない。



頭でわかっていても

体は言うことを聞いてくれない。





離れなくちゃいけない。

離れたくない。

離れなくちゃいけない。

・・・・・・・。



矛盾してるよ…。




神様、もう少しだけ

私に時間をください。

神様こんな臆病な

私を許してください。