お母さんはすぐ私のところまで来た。


「美香ちゃん!!」

「お母さん。はい、携帯。」

「ちょっとお願いがあるの!!」

「お願い?」

「そう美香ちゃんにしかできないお願いなの!!」

「まぁいいけど。」

「でもその前に…」



お母さんは警備員の前まで行った。



警備員はものすごくびっくりした顔していた。



多分私みたいな子が本当にあの橘恵美の娘だって知ったことか



その橘恵美の娘に無礼な言葉を言って今後悔してることとか。



まぁどっちしろこの警備員やばいな~



お母さんすごく綺麗で上品だけど自分が嫌いなこと、物があった絶対文句をいう。



私にはそんなこと絶対できないけどね。



今は私を中に入らせなかったこと文句しに行くんだろうな~



止めようと思った。



私がこんな地味でいることが悪いことだし。



もしお姉ちゃんみたいだったらすぐ入らせてくれたんだろうし。



こんなめんどくさい問題にならなくてすむはず。



悪いのは私だから。