○×スタジオは私が住んでるマンションからそんなに遠くはなかった。



お姉ちゃんがよく仕事するスタジオだからお父さんが近くに住もうとした。



お姉ちゃんは2歳のころからいろんな子供服のモデルをしていた。



お母さん私も同じことしたみたいだけど写真とるときすごく嫌がったんだって。



だからもっと大きくなったらやる気出ると思って私の成長待ってたんだけどやっぱりやりたくないと思った。



スタジオに着いた。



私は入ろうとしたが警備員が止めた。



そうなることわかってたけど。



「君、どこに行くんだ。」

「私、橘恵美の娘です。母からこれを渡すように言われました。」

「うそつくんじゃない！」

「うそじゃありません。」

「あの恵美さんの娘さんがこんな地味なはずがない！！」



こんな地味な娘があの恵美さんの娘なんですけど。



まぁ、あんな綺麗で上品なお母さんと私を見たら親子だなんて思わないでしょ。


そんなこと当たり前だった。


よくお姉ちゃん比べてたから。


だからこれはしょうがないと思った。


だから警備員に言った。



「ならこの携帯橘恵美さんに渡してください。」

「見知らぬものから受け取れません。帰ってください。」

「でもこれ恵美さんの携帯なんです。」

「帰ってください。」



この人私の話聞いてないな。



しょうがないな～


本人呼びますか。