「ほれ」 花屋を出て、二本の水仙を鈴に渡すと、子供の様に嬉しそうに笑った。 その笑みが、とても綺麗に見えた。 「水仙って何か、榛みたいだよね」 「榛・・・?」 俺は鈴の言葉に不思議そうにして首を傾げた。