教室から出て廊下を進んでいると、お面をつけた生徒がこちらに向かって歩いてきた。


昨夜の柊舞古都だ。


この学園には、同じ名前が二人いるので分からなくなる。


しかし、二年の柊はお面をつけているのでどちらかは区別がつく。

俺は素早く音楽プレイヤーが入っているポケットに手をいれ、スイッチを押した。


三秒過ぎると、ヘッドホンから登録しておいた音楽が流れてきた。