「朝のことは、本当に何もないんだ。こんな偶然はないし、というか、柊さんしか分からないことだったから…」


「……」


「だから本当に知りたいことだけを考えていただけだから…、泣かないでくれる…」


何を言っていいのか分からなくなる。すると、口を閉ざしていた柊の口が小さく動いた。


「…ごめんなさい。別に吉鷹さんのせいじゃないの…」