「なっなに!?」


顔を赤くし、何故か慌てる柊。


やっぱり何処を見ても、あの柊と名乗った女性と似ている。


もしかして、柊は双子なのか?


「柊さんって、双子?」


「違うよ!!一人っ子だけど…」


…。双子ではない。それなら、あの柊という女性は誰なのか。一年前に会っているなんて、俺には覚えていない。


それになぜ、吸血鬼が俺と婚約してきたのかも疑問だ。


「吉鷹さん…?」


訳が分からなくなったのか、泣きそうな声で俺の名を呼んだ。