「そうですか。ありがとうございました」
頭を下げ、職員室を出た。
扉を閉め、そのまま自分の教室へ向かった。
担任に聞くと、一週間前に転入してきたらしい。
昨夜の話は本当だった。俺は席につく。すると、もう一人の柊舞古都がこちらを見ていた。
視線に気づき、俺の方に歩いてきた。
「おはよう。怖い顔をしてるけど、何かあった!?」
「柊さん、上にお姉さんとかいる?」
急の質問に驚いた柊は、目を丸くした。
「いないよ!!…何で?」
昨夜の話を彼女に打ち明けた。
「私と同じ名前…。偶然ってあるんだ…」
柊は驚きより感心をしている。
俺はそんな柊を見つめた。