今日話してきたのだ。間違えるわけない。それでもと、俺は一応謝ることにした。


「そうですか。失礼しました」


頭を下げる。


この世界では、何億万人の人間が存在している。同じ姓名になるのはおかしくない。


しかし、納得が出来なかった。


「柊さんは聞いているところ、吸血鬼なんですよね?」


「はい」