横で父親が言う。俺は頷いた。


「同じクラスなんだ。もしかして…」


俺は父親から視線を外し、柊と名乗った女性を見て口を開いた。


「もしかして、一年三組の柊舞古都さんですか?」


心当たりがある。そう思った。しかし彼女は首を振った。


「いいえ。人違いだと思います。私は二年二組の柊舞古都です」


分からなくなった。声も髪型も一年の柊とそっくりだ。