「そうだった!」
突然の私の大声に翔はビクッと反応する。
「学校であんたが死んだって噂になってたよ?」
そう言ってからクスっと笑った。
「何で笑ってんの?」
「だって死んだって聞いてたはずの翔はちゃんとここにいるんだもん」
翔がひょっこりと学校に現れた時のみんなの反応を想像しただけで笑いが込み上げてくる。
と、そこで面白いことを閃く。
「ねぇ! 今から学校行こうよ」
私はイタズラを思いついた子供のような顔して翔に提案する。
私は翔の手を掴もうと手を延ばした。
翔なら絶対に「いいね、それw」って一緒に笑ってくれると思ってたから。