そんな時翔は初めて私の前で泣いた。 「俺ももっと学校に行きたかった…」 そう言った後翔の目にはみるみるうちに涙が溜まっていった。 「俺もみんなと同じように外で遊びたい……」 走りたくても走れない。 友達と同じように遊びたくても病院にいかなければならない。 学校に行けない。 その涙には今までの不満が沢山たまっていた。 私は、涙を流し続ける翔に何も言えなかった。 みんなと遊べる体を持つ私には。