「俺は皆瀬翔」 そう言いながら翔は手を差し出すとニコッて笑った。 「よろしくね、綾ちゃん」 その笑顔は凄い楽しそうだった。 屈託の無い笑顔はスゴイ頼もしい気がして、第一印象はあっという間に消えてしまった。 それが小学2年生の頃。 家が隣どうしの2人が仲良くなるのに1週間もいらなかった。