「 遊、女の子相手に
何、殺気立ててんだよ。 」
優しく嗜める
黒髪のちょんまげ。
「 黙れ、餓鬼。」
らいおんが
ちょんまげに吠える。
「 おい、
餓鬼とは何だ。
あぁ? 19だ、この野郎。」
ちょんまげが
怒り始めた。
「 止めなよ、
2人とも-。
馬鹿みたいじゃん。
2人が馬鹿なのはしってるけど 」
オレンジのカワイイ子も参戦している。
「 誰が馬鹿だっ!
陽、殺すぞ。 」
バンっ、バンっ、バン。
3回何かを叩く音が鳴り響いた。
「 煩い。
睡眠の邪魔。 」
物凄く殺気を放っている
藍色のお方が出てきた。
「 あ-...、
お客さん?? 」
私に気付いた
藍色に声を掛けられた。
「 お客さんじゃなくて、
不法侵入者。 」
らいおんが放った
その言葉に私はキレた。
「 あのねえ、
さっきから
何なのよっ、?
この学園の
3年の咲乃藍よっ、
不法侵入者じゃないのっ、」
生徒書を取り出し
らいおんの頬に
投げつけた。
乱れた呼吸を
整えながら、
私は後悔をした。
何て事してしまったのだ。
しかし
怒声が響くこともなく
無言が続くこの空間。
私は
部屋から飛び出した。
生徒書を持たずに。