「ラウル~!!」


青い髪色をしていて、まだ幼い男の子が駆け寄ってきた。

「コーリー!久しぶりだな!」


「ラウル~その人はルウナ姫様?」


「あぁ。」


「ルウナ姫様、僕コーリーです!はじめまして。」


方膝をつき挨拶をするコーリー。


「はじめましてコーリー。」


「ルウナ姫様ってすっごくキレイだな~。」


コーリーは目をキラキラさせてアタシを見上げた。


可愛い子。


アタシは思わず抱き締めた。


「コラ!!コーリーから離れろ!」

グイッッとコーリーから引き剥がされてしまった。


「ククッッ…ラウルはルウナ姫様が好きなんだね♪」


「あぁ。だからルウナに触れていいのは俺だけだ。」


またからかうんだから。


そう思いながらも、カアッッと顔が熱くなるのがわかった。


「さ、ルウナ行くぞ。」


「あ!ちょっと!」


もっとコーリーとはなしたかったのに腕を引かれラウルに連れていかれてしまう。


「コーリーバイバイ!」


「バイバイ~ルウナ姫様~」




ヒラヒラと手を降るコーリー。



アタシは一人っ子だから
あんなに可愛い子が弟だったら良かったな。



そう思いながら、ラウルが住んでいた場所を後にした。