「…ちょっと!!//こんな所で辞めてよ!」


「別に構わないだろ。
ルウナは俺のものなんだから。」


ふんッッと満足気に笑うとまたスタスタ歩き出した。


悔しい。


ラウルにはいつも流されている気がする。




しばらく歩いていると、
ラウルが立ち止まった。


「ラウル?」


「ここ、昔俺が住んでいた場所だ。」


「ここ…」


古い小屋が並んでいる場所。



ここだけ雰囲気が違う。


建物もなく、この場所だけ孤立しているような感じだ。