音楽が途切れ、アタシはラウルに連れられバルコニーに出ていた。



「ね、ラウルは行かなくていいの?ラウルと踊りたい人いるんじゃない?」



「関係ない。
俺はルウナといたいんだ。」


ドキドキっ…

なんだろうこのドキドキは…


痛みはないのに…


ドキドキしてしょうがない…


どうしていいかわからない。



「セ、セルはどこにいるんだろうね?」


「あそこにいる。」


ラウルが指差した方向…


え…


セルが女の人に囲まれている。



「セルって…やっぱり遊び人なの?」


「まあセルさんを知らないやつはいないな。」



へえ~。

セルってもてそうだもんね~


セルを見つめていると、



モーガンが1人で壁に寄りかかっている姿が見えた。