軽快な音楽が流れ、それぞれ舞踏会を楽しんでいる。


パパやママは、魔界の重役たちに挨拶をしていた。


アタシはというと…


「ルウナ~可愛い可愛い可愛い~!!さすが僕のお嫁さん~♪」


モーガンに頬をくっつけられ…


「ルウナに触るな!」


ラウルに右腕を引っ張られ…


「ルウナ、あっちに美味しいもの沢山あったんだ。行かないか?」



3人のこの悪魔たちに囲まれ困り果てていた。


も~誰か~。



「んもお!!とりあえずモーガン、ラウル離れてよ!」


アタシがそう言ったら
モーガンとラウルは仕方なさそうに離れた。



「ねえ、結局ルウナは誰と踊るの?」



モーガンの質問にドキっとした。


セルが一番安心して踊れそう。


だけど、まん丸の赤い瞳をウルウルさせたモーガンを断れない…


ラウルだけは変な事されるから絶対嫌だった…

だけど、この素敵なドレスをアタシに用意してくれたラウルはなんだか優しくて…ラウルと踊ってもいいんじゃないかという気がしていた。




う゛~どうすればいいの?



アタシが迷っていると…



「ルウナは譲らない。」


ぐいっとだ寄よせてきたのはラウル。

「ワッ…ちょっと…//」


「行くぞ!」



手を握られぐいぐい連れ出されてしまった。


「全く…ラウルのやつ…」


セルの呆れた声は、ラウルには全く届いていなかった。