「ね、モーガンはラウルを知っているの?」


「うん。幼なじみみたいなもんかな。ラウルはお兄ちゃん的存在なんだよ。」



「そうなんだ。
モーガンは弟みたいだもんね。」



「昔の話だよ。
僕はもう子供じゃない!」


そう言ったモーガンは、
またあの冷たい目をしていた。



「で…でもモーガンは
アタシより年下でしょ!?」



「ルウナまで!
言っておくけど、ラウルと同じ歳なんだからね!」


ラウルとモーガンが同じ歳!?



「い…いくつなの?」


「30歳。ルウナよりは歳上だよ。」



30歳…


ラウルはまあ、見えなくないけれど…



モーガンが30歳だなんて…


アタシより10も年上…


小悪魔なモーガンが少し怖い…




「モーガン…アンタ小悪魔だね。」



「小悪魔って…僕は子供じゃないってば!」


プウ~っと膨れっ面をするモーガンはアタシより可愛いんじゃないかという表情。



なんてゆうか…憎めない。


チュッッ


「キャッ…//」


油断していたらおでこにキスが落ちてきた。



「もっとしてほしい?」



「バッッバカ!!」



「ククッッ…ルウナが子供扱いするから悪いんだよ~」


「だって可愛い顔してるから悪いのよ~。てゅかそろそろ降ろして!」



「やだね~ルウナを離さない。今すぐ僕を選んでよ~」


もしかしたらモーガンが一番やっかいかもしれない…