ふぅ…。
私は一旦深呼吸をして
また電話に耳を傾けた。
「あ、あの…
ここの寮に住むって、許可はとったんですか?」
『あー、とったよ。
そしたら娘がいるから
そいつに世話してもらえって言われたんだけど。』
「え…」
あの…母親め……
何勝手なことしてんのよう!
私は怒りを震わせながらも
笑顔で答えた。
「そ、そうでしたか~。わかりました~。
あの、何年生でしょう?」
『三年だけど』
「そ、そうですか、わかりましたぁ…。」
『んじゃ宜しくです』
「はぁい、どうも…」
…ピッ
三年生って…
私と一緒じゃん!
私のこと知ってるかもしれない。
嫌だなぁ…
あの噂なんて
絶対、学校中に広まってるはずだし…。
どうしよ……