私は久々に鏡とにらめっこし始めた。



えっと…


もーいいや!


髪は少し巻いて…


香水つけて…


マニキュアも塗って…



…あれ?


てか私…







『おっ!何気に気合い入ってんじゃん』



「そーかな…ってか七瀬君そんなに見ないでよ//」



『なんで?いーじゃん。こんなに可愛いのに…』



七瀬君がにんまりとして私にゆっくりと近寄る。

そして上から見下ろすように
顔つきが変わった





『ねー、その七瀬君って呼び方さ…やめね?』



「え…」



ーサラッ…



七瀬君が私の髪を手に取り口元に近づけた。




『…イー匂い…』



「七瀬くっ…」



『だからそれやめれっつの』


ードサッ



「きゃ…」



七瀬君が私を押し倒し

床に手をあてて
逃げられないようにしてきた。




「や、やめてよお…」




『明日香が蓮って呼ぶまでやめねー』



「……っ」




な、なにそれ

ずるい…


なにこの状況


恥ずかしい

心臓がドキドキしっぱなし…




『あれー?言わないってことはもっとエロイことしてほしいって事?』



七瀬君が不吉な笑みで私に問いかける



「ち、違うもんっ」



『じゃ早く呼べよ』




「……れっ…」



ーグイッ



その瞬間

私の唇に柔らかいものがあたった