ーパタパタッ


「もしかして来たかも!」


慌てるように私はドアをあけた。



ーガチャッ



『姫、待った?』





「え」



ドアを開けると

いかにもチャラそうな

金髪の男が目に映った。



『どーも♪七瀬蓮です!わぁ娘さん超若い!俺のタイプ~♪』




この人が七瀬蓮くん…

ホストみたいな人だなぁ

き、緊張するけど


明るく喋らなきゃ!




「よ、宜しくね!あのね、みんな同じ学年なのっ」



『え、そうなの?学校じゃ姫を見かけたことないよ?』



七瀬君がキョトンとした顔で言う。




「…えーとね…、」


言ったほうが…

いいよね?

どうせバレることだし…


「…わたしね、」



『明日香、言うの?』



雄ちゃんが真剣な眼差しで私を見た。



「うん、もういいの!雄ちゃん…」




『何かあったのか?』



鋭い目つきで今野君が聞く。



『なになにー?♪』


七瀬君の顔は
ワクワクしていた。




まぁ…雰囲気をぶち壊してしまうけど

言ってしまおう



「…私…今ね、不登校ってゆうか…学校サボってて…」



私の手は震えていた。



「あのさ、今野君も七瀬君も知らないかな?

変な噂…。私、槙原明日香ってゆうんだけど…」



『…?知らねーな』



今野君…
知らないんだ…



そのとき大声で七瀬君が叫ぶように言った。



『槙原明日香って…もしかしてレイプされたってヤツ!?』




「そう…それ、私なの。だから、何か学校行きたくなくなっちゃって。友達は白い目で見るし…」



私は無理やり笑顔をつくって話した。




「ひ、引いた…?」



私は恐る恐る3人の顔を見た。