長い入学式が終わり、
教室で騒ぐ私以外の生徒。


さばさばした性格が
昔から好かれなくて、


越してきた当初は、

「せやから東京の都会
 っ子は嫌やわ~  」

なんて堂々と悪口を
言われたりもした。



いいの。これで。



大切なモノが増えれば
増えるほど。


人は失うのが怖くなる。


それは…

大切にすればするほどに…



ちょうど予鈴がなり、
先生が入ってきた。


「お‐いみんな座れ‐。」


次々に着席する生徒。


入ってきた先生は、
いかにも熱血って感じの
私の苦手なタイプ。