『そんなお前が初日から
 消えた…もし、寝てた
 なんてバレたら奨学…』


「分かった!!
 言うこと聞いたら
 ええんでしょ? 」


『さすが、話のよう
 分かる特待生さん。』


「で、何?」


『まず1つ。俺と友達に
 なってくれへん?  』


そう言ってニコッと
笑った彼。



は?友達?


私に友達なんていらない。


さっき桃谷さんに断った
のをこの人も見てたはず…


しかも私なんか友達に
ならなくてもこの人には
たくさんいる…


「嫌っ!!私に…私には、
 友達なんていらない。」


『逃げんなよ。
 何抱えてんのか俺には
 分からんけど…   』


「もうほっといてよ…
 あんたに私の気持ち
 なんか分からんわ!!」



駅のホ‐ムで
大声をあげてしまった。


こんな真昼間の人が
多い時間に…


いづらくなって立ち
去ろうとしたその時。