あたしが小学2年の時に翔君と
出会った。
最初見た時は身長が大きくてちょっと怖そうなイメージがあった。
でも、一緒に遊ぶようになって面白い人だなって思った。
そして、その頃のあたしより心が暖かかった…。
「どうしたの?みぃちゃん、その腕。」
「階段から落ちちゃったの。」
その頃、あたしは今はもう死んでしまったけど、お父さんに暴力を振るわれた。
小さかったから人に言ったら、
また殴られると思ったのか聞かれたらいつも"階段から落ちた"と言っていた。
でも、翔君は違った。
「本当に階段から落ちたの?」
「え?」
翔君は暖かい人だけど、頭がいいから"嘘"が通じなかった。