「あの〜、お名前は?」
ちょっとだけ後ろを振り返って謎の先輩は口を開いた。
「俺は、寺内空人。」
「そうですか〜、良いお名前ですね〜。」
「何それ。あいつら見たあとからかしんないけど、お前面白いな。」
どういう意味だよ。
あたしはあの人達と比べるとなにもかもしょぼいってか!?
そして、玄関近くに差し掛かると…。
なぜか帰ったはずの翔君がだるそうにケータイをいじっていた。
「翔君?」
あたしが呼ぶと翔君がこっちを見て少し目を見開いたと思ったら今度はあたし達の方に近寄ってきた。
「みぃ、なんで男といんの?」
「何?彼氏?」