「遅い。」


不機嫌そうな翔君。


翔君…。翔…。


あぁ!しまった!忘れてたー。


そして、あたしは咄嗟に翔君に事情を説明した。



「まさかお前それで名前も知らない奴にメアド教えたのか?…俺だって知らないのに…。」


「ん?なんて言ったの?」

「なんでもない!それで教えたのか?」

「まさか〜。名前も知らないのにメアドなんて教えますか〜?」

「ならいい。帰るか。」


なんか朝とキャラ違くない!?
ちょっと俺様っていうか…。


まあいいや。


ていうか、さっきから女子の視線のせいであたしの体が串刺し状態なんですけど…。


「ねえ。ねえ、翔君〜?しょーくん。」

「聞こえてるから何回も言わなくていいよ。」

「じゃ、早く返事してよ。」

「で、何?」


やっぱ……なんかキャラ違くない!?


なんかむかつくぅー!


「だから、どしたの?」

あ、そうだった!


「あのさぁ、なんで翔君すぐあたしだって分かったの?」