―――何だか、今日は朝からドキドキします。


朝のざわつく教室のなか。


自分の席に座りながら、ずーっと見つめているのは、教室の入り口のドア。



「優衣、あんたさっきからドア見つめて何してんの...」


「何でもないですよ~」


「いや、何かあるね」