って、そんな悩んでる場合じゃなくて! 岩崎君これから帰らなきゃなんだから、そんな時間かけてられない! 「じゃあ、待ってます、教室で!」 「ああ。じゃあ、明日な」 「はい、また明日」 岩崎君が振ってくれた手に、私も振り返す。 ―――早く明日になってほしいな。 去っていく岩崎君の後姿を見つめながら、そう思った。