「赤塚、」 皆が立ち上がって屋上を出ようとしたとき、岩崎君に声をかけられた。 「はい?」 ドキドキしながら、岩崎君のほうに振り向いた。 「あのさ、今日送っていくよ。今日は、迷惑かけちゃったし」 お、送っていくだなんて、そんな! 「大丈夫ですよっ!それに、迷惑なんてかけてないですよ!」 そうやって言ったけれど、岩崎君はフッと微笑んで言った。