「じゃあ、私、また明日も来るね!」


「ああ、待ってるよ」



そう言って、私は屋上を出た。


岩崎君は何時に帰ってるのかわかんないけど、私はそろそろ帰らなきゃ、家の人に怒られちゃうから。


屋上へ続く階段のところまで出て、立ち止まる。


そっと頭に手を載せた。


まだ、岩崎君の触れたところが、熱い。



私はその熱を感じながら、学校を後にした。