「あの、岩崎君はここで何をしてたんですか?」


まだ恥ずかしいけど、だんだんと会話できるようになってきた。


「俺の名前、知っててくれたんだ。...てか、結構な問題児だからそりゃ知ってるか」


ボソッとそういった後で、岩崎君は答えた。


「ここで、夕焼け空眺めてたんだよ」


そう言って彼はまた、空を見上げる。