「ま、知ってた理由は他にもあるんだけどねー・・・」


とボソッと呟いた岩崎君。


気になって声をかけようとしたけれど、呆気なく遮られてしまった。


「てかさ、赤塚さんって優等生さんだよね?そんな人が屋上来ちゃってもいいわけ?ここ、立ち入り禁止じゃん」


「あー、えっと、......勉強で疲れてるのでたまには気分転換、みたいな感じです」



今、とっさに作った嘘。


まさか、岩崎君に会いたくてここに来ました、なんて口が裂けても言えない!