あのあとなんとかしののおかげで遅刻せずにすみ、今は親友のさやかとおしゃべりタイムをしている。
さ「ねぇねぇ、今日ニケツできたよねぇ。」
ってニヤニヤしてる。
瑠「遅刻しそうだったの!!てか、ニヤけんなッ!」
あたしはさやを軽く睨んだ。
さ「そんな怒んなってー。」
悪びれてる様子なし。
瑠「少しは悪く思ってねぇー。」
諭すように呆れた声でいった。
さ「ごめんごめん…で、どうだった?」
って興味津々に聞く。
瑠「はっ?何を?」
さ「ニケツの感想だよぉー。」
瑠「いや普通ですけど…。」
さ「えー、つまんなーい。」
さやはチッって舌打ちをした。
瑠「いやいや…舌打ちの意味ー。」
さ「なんかさ、好きになっちゃっとかドキドキしたとかあんじゃん?」
瑠「あぁ、いつもドキドキしてるよ?」
さ「えっ?好きなの好きなの?」
瑠「え?いやないとおもうぞ?」
さ「えー、あるだろ!!!!」
瑠「うーん。あんまそういう気持ちわかんないし…」
さ「胸がきゅってなることだよ。苦しくて辛いこと?」
瑠「へぇー。」
さ「その様子じゃ、ない感じだね…。しのくんかっこいいじゃん…」
瑠「かっこいいかぁー。」
あたしはちらってしのを見た。
まぁ、短期よりちょっと長めの焦げ茶を無造作にセットしてて、目は切れ長に鼻は高い。身長180cmくらいはある痩せ型。
瑠「まぁ、確かにみんなより格段にかっこいいよね…」
あたしはさやに向き直った。
さ「やっと気付いたの?」
さやは呆れた顔をしてる。
そこに、
し「瑠菜、お前俺の事ガン見してたろ…。」
突然しのがあたしの横に来た。
.