私は女子バスケ部にはいり、後輩が出来た。春登が九州に行ってから4カ月が過ぎた夏。

「悠里先ぱーい!おはようございますっ」

こんがり焼けた肌、ちらっと見える八重歯、たまに見えるえくぼ。
私より背の低い男子バスケの一年のエースの浜松 隼人 (ハママツ ハヤト)

朝練があるのは同じ体育館で少し、早めに来た私の次に来た、隼人君と話しながらストレッチをしていた。

「先輩って、圭吾先輩の事どう思ってるんですか?」

圭吾は男バス。

よく話すし、後輩から仲が良い!って言われてるし後輩だ私たちの関係を聞くのも仕方がない。

「なんともないよ?だって親友の彼氏だし?」

「へぇ~」

「どうしたの~、いきなり。」

「いやぁ~悠里先輩って可愛くて男バスでも人気なんっすよ~」

「嘘ぉ~」

「ホントですって」

そんな話聞いてないよ~!

「彼氏いるんですか?」

「居るよ~!見る?カッコイイでしょ?春登って言うの~」

私は携帯に貼っている、最後に取ったプリクラを自慢げに隼人君に見せた。

「イケメンっすねぇ~」

「でしょ?」

私は、周りの人に彼氏を自慢できる事に喜びを感じた。

「でも、悠里先輩の私服可愛いっすねぇ~」

「やだぁ~照れるぅ~」

今、ドキッとした。